ジェネリック医薬品のメリットとデメリットを現役薬剤師💊がまとめてみました💡
ジェネリック医薬品とは?意味は?簡単に
後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、先発医薬品と治療学的に同等であるものとして製造販売が承認され、一般的に研究開発に要する費用が低く抑えられることから、先発医薬品に比べて薬価が安くなっています。後発医薬品を普及させることは、患者負担の軽減や医療保険財政の改善に資するものです。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)及びバイオ後続品(バイオシミラー)の使用促進について |厚生労働省 (mhlw.go.jp)より引用
ものすごく簡単に分かりやすく言えば、
ジェネリック医薬品は
- 先発医薬品と、治療効果は同じ(厳密には異なる場合があるので後述)
- 値段が安い
- 国の医療費の削減につながる
メリット
- 値段が安い
- 医療費が抑えて社会貢献(保険3割負担なら、7割分❕)
- 内服薬は、効くスピード(薬物動態)が微妙に異なっているので、使い分けることができる
- 製剤が工夫されて、飲みやすくなっていることもある
例- 先発:カリメート散(砂のようで飲みづらい)
- 後発:ポリスチレンスルホン酸 Ca 経口ゼリー(フレーバーもあり、ゼリーで飲みづらさが軽減されている)
デメリット
- 即効性のあるお薬では「速く効いた」「遅く効いた」と感じる場合がある
きちんと説明しないとクレームに❕
- 生物学的同等試験(治療学的な同等性を調べる試験):AUC(血中濃度-時間曲線下面積)とCmax(最高血中濃度)が80%~125%範囲が許容域とされています1)
- 生物学的同等試験(治療学的な同等性を調べる試験):AUC(血中濃度-時間曲線下面積)とCmax(最高血中濃度)が80%~125%範囲が許容域とされています1)
- 塗り薬は、使用感が大きく異なる場合がある
例- 先発:ヒルドイドローション(乳剤)
- 後発:ヘパリン類似物質ローション(水っぽい) | ラクールは例外で乳剤・でもチモール臭い
- 湿布も、使用感が異なることが多い
まとめ
ジェネリック医薬品は、厳密には先発医薬品と異なる部分もあります
一方、使い分けができる、という点はメリットとも言えます
上手にジェネリックを利用して、患者さんにも医療費削減にも貢献できると良いと考えます💡
参考文献
1) ジェネリック医薬品への疑問に答えます ~ジェネリック医薬品Q&A~ 《平成27年2月 第3版発行(データ修正)》(厚生労働省)
免責事項
患者個別で対応は異なります。医師や薬剤師に相談が必要です。
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