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腎機能と薬剤投与量の計算ツール

臨床計算機

下記の早見表もご活用ください。

クレアチニンクリアランス・リアルタイム早見表
クレアチニンのスライダーを合わせ、性別を選択するだけで、簡単にクレアチニンクリアランスが参照できます。黄、橙、朱のカラーは軽度から高度な腎機能低下を示します。

腎機能と投与量の計算ツール/Ccr/標準化eGFR/個別化eGFR

注意事項
誤りのないよう注意して作成していますが正確性・適切性は保証されず、一切の責任を負いかねます
あくまで目安であり、患者個別で対応は異なりますから専門家が判断ください。
全ての薬品を網羅しているわけではありません
すべて四捨五入した個別化CCrまたは標準化eGFRで判定します。したがって、境界の数値や、添付文書に記載されているCCr、eGFR、体表面積補正の有無などの違いには注意して解釈してください。
NSAIDs全般は重篤な腎障害(Ccr<30が目安)で禁忌ですので一覧からは省いています。
抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬は標的部位で投与量が異なるなどの理由で省いています
透析は対応が特殊なため別途確認ください。小児では利用できません
全ての情報はアップデートされる可能性がありますのでご自身で最新の情報を確認ください。
更新日2023年9月26日

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使用方法

医薬品を選択年齢体重クレアチニンCRE)、性別を入力するだけ💡

簡単にクレアチニンクリアランス(Ccr)・糸球体濾過量(標準化eGFR)が算出されます。


また、投与量を示します(添付文書より引用)。


また、身長を入力すれば体表面積、個別化eGFRも算出されます。

内服薬を中心としており、薬局薬剤師向けです。安全な投薬の参考にできますが、患者の個別状況による医師・薬剤師の判断が重要です。

具体的に投与量をどれだけ減量するか、禁忌どうかの判断は各種添付文書やインタビューフォームおよびアメリカ食品医薬品局(FDA)のLabelを参考に作成しています。最下部に根拠とした情報源とともに医薬品を羅列しています。

抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬の投与量はサンフォード感染症治療ガイドという書籍がよく利用されているかと思います。

薬局での使用例(仮想の症例)

  1. 患者さんがガスター錠20mg 2錠分2朝夕食後の処方箋を持参
  2. その患者さんはご高齢小柄女性
  3. CCr={(140-年齢)×体重/(72×CRE)}×0.85(女性の場合) → 高齢、低体重、女性ではCCrが低下する → この患者さんは腎機能低下があるかもしれない
  4. 体重と、検査値意外と持参されていることは多いですを聞き取る(年齢は処方箋の生年月日で分かる)
  5. 添付文書には、60>Ccr>30は1回20mg 1日1回 もしくは1回10mg 1日2回と記載がある
  6. 患者さんと相談した上で、医師に疑義照会し、20mg 1日1回への減量を提案する
  7. 適切な減量で、ガスターの過量投与で起こる錯乱などの精神神経症状を回避

このように、見た目で腎機能低下(高齢、低体重、女性)がある程度推測できます。

注目すべきはこの患者さんのCREは0.7と基準値内(0.47~0.79)です。

しかし、CCrを計算すると腎機能低下がみられることがよくあります。

そして、腎機能低下を気づかずに常用量で投薬すると排泄が遅延しているため過量投与となり副作用が起こることがあります

一方、副作用が起こる前に腎機能をチェックして事前に減量できれば過量投与を防ぎ患者さんの副作用を回避できます。そのため、積極的にCcrを計算し投与量を検討することは薬剤師として重要な業務です。

さらに、同じ患者さんで他の医薬品も同時に調べるプルダウンで他の医薬品を選択するだけ)ことができます。例えば


Rp1 リクシアナ錠60mg  1錠
   ザイザル錠5mg     1錠
        朝食後  30日分
Rp2 ガスター錠20mg   2錠
   タリージェ錠10mg  2錠
        朝夕食後 30日分


仮に、上記のような処方箋があったとします。

上記の画像のようにCCr = 43.85 mL/minでは、減量が必要なことがわかります。例:

  1. リクシアナは心房細動であれば30mgに減量
  2. ザイザルは2.5mgを隔日投与に減量
  3. タリージェは1回量を5mg~7.5mgに減量

適切に減量しなければ、投与量依存性の副作用のリスクが上昇します


例えば、リクシアナでは出血リスクが上昇し、ザイザル・タリージェは眠気が強く現れ、転倒し受傷(骨折など)等が考えられます。

引用元

添付文書より引用(クリックで検索画面へ*引用元:PMDA)
アクトネル、アマリール(重篤な腎障害は禁忌)、アドシルカ、イグザレルト、イーケプラ、イニシンク、インヴェガ、エクメット、エリキュース(クレアチニンによる規定あり)、オイグルコン(重篤な腎障害は禁忌)、オテズラ、オルミエント、オングリザ、ガスター、ガバペン、グラクティブ、クレキサン皮下注、クレストール、ケレンディア、ザイザル、サインバルタ、ザファテック、ザルティア(重度の腎障害は禁忌)、サンリズム(腎障害は慎重投与)、ジセレカ、ジフルカン、シベノール(腎障害慎重投与、透析禁忌)、ジメリン(腎障害は慎重投与、重篤な腎障害は禁忌)、ジャヌビア、ジルテック、シンメトレル、スイニー、スターシス(腎障害は慎重投与、透析を必要とする重篤な腎障害は禁忌)、セララ、ソタコール(クレアチニンによる規定あり:CCrは下記FDA参照)、ダイドロネル(腎障害は慎重投与、重篤な腎障害は禁忌)、タガメット、タリージェ、タンボコール、チガソン(腎障害は禁忌)、チャンピックス、ツイミーグ、ティーエスワン、ディレグラ(腎障害は慎重投与)、デムサー、トビエース、トピナ、トライコア(クレアチニンによる規定もあり)、ネシーナ、パルモディア、ビジクリア(腎障害は慎重投与、重篤な腎障害は禁忌)、ビ・シフロール、ビムパット、ピメノール、ファスティック(腎障害は慎重投与、透析が必要な重篤な腎障害は禁忌)、プラザキサ、フルダラ、ベザトール、ベシケア、ボンビバ(高度の腎障害は慎重投与)、マリゼブ、ミオカーム、ミニリンメルト、ミネブロ、ミラペックス、メタクト、メタルカプターゼ(腎障害は禁忌)、メトアナ、メトグルコ、メマリー、ラツーダ、リオベル、リーマス(腎障害は禁忌)、リクシアナ、リスモダンR錠(腎障害は慎重投与、透析は禁忌、インタビューフォームより引用)リスモダンカプセル(腎障害は慎重投与、インタビューフォームより引用)、リピディル(クレアチニンによる規定もあり)、リリカ、レグナイト、レブラミド、ロスーゼット

添付文書具体的なCcr(クレアチニンクリアランス)の規定がない場合、()内に記載し、Ccrの判別は管理人の判断で行っております。例えば、重篤な腎障害はCcrが30未満とし、腎障害はCcrが60未満としておりますが、諸説あるため、別途確認をお勧めします。

Drugs@FDAより引用(引用元:アメリカ食品医薬品局)
アシノン(AXID)、イフェクサー(EFFEXOR XR)、ゼローダ(XELODA)、ソタコール(BETAPACE)、バイエッタ皮下注(BYETTA)、プリンペラン(REGLAN)、ボンビバ(BONIVA)、ラステット/ベプシド(VePesid)、レグテクト(CAMPRAL

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