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薬剤師向け:血小板(Plt)検査値の解説(基準値・副作用)

検査値

基準値・臨床的意義

目安の基準値15万8000 ~ 34万8000/μL

Grade 1Grade 2Grade 3Grade 4
血小板
減少
<LLN-75,000/mm3<75,000-50,000/mm3<50,000-25,000/mm3<25,000/mm3
CTCAE v5.0 – JCOGより引用、改変 JCOGホームページ http://www.jcog.jp/

血小板は、骨髄で産生される止血を担う血中の成分の一つです。
上昇の原因は、本態性血小板血症などの骨髄増殖性腫瘍などがあり、
低下の原因は、抗がん剤による骨髄抑制などがあります。

薬局での対応例

薬局では、抗がん剤の代表的な副作用である骨髄抑制の把握に用いられることが多いでしょう。
一般的には、CTCAE Grade 1に回復していることが、投与可能開始基準とされることが多いです(例:ゼローダ)。ただし、抗がん剤の種類により異なるため確認は必要です(例:エスワンは10万以上/μL、7万5000-10万未満/μLは慎重投与)。
そのため、血小板減少Grade 2以上の患者さんに抗がん剤が処方された場合、疑義照会することが望ましいと考えられます。

出血傾向(出血がとまらない・便に血がまじる等)がみられた場合、受診を促すことも重要でしょう。また、転倒などでケガをしないように気を付けることや、歯磨きや鼻をかむときには力を入れすぎないように指導することも重要です。

また、抗がん剤により骨髄の造血機能が抑制されるため、医師の判断に基づいて治療は輸血が必要な場合があります。
抗がん剤による血小板減少には、血小板数が2万/μL未満で出血傾向がある場合や、1万/μLがトリガーとされるようです(「血液製剤の使用指針」(改定版) |厚生労働省)。

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免責事項

*患者個別で対応は異なります。必ず医師や薬剤師などの専門家の判断が必要です。

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