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薬剤師向け:処方箋と検査値の記載について、項目ごとに解説

検査値

処方箋と検査値の記載例

肝機能ASTALTT-Bil
腎機能CREBUNeGFR
電解質NaKCa
白血球WBCNeut/SEG
血算HbPlt
生化学PT-INRAlbHbA1c

詳細は検査項目のリンクをクリック

処方箋に検査値が記載されるケースが増えてきました!


薬局薬剤師が把握すべき検査値をできるだけ簡単に説明します。検査値を迅速に理解できるのが目標です!

医師やその他の医療職と比べて、薬剤師の最大の強みは薬物動態の理解です!


そのためまずはの検査値を理解し、投与量調整・休薬に介入できると良いでしょう💡

薬剤師が検査値を活用するメリット

  1. 腎排泄型の薬剤において、減量が必要な場合が多く、副作用回避等に貢献できます
  2. 肝代謝型の薬剤において、中等度から重度の肝障害では禁忌の薬剤が存在する等のため、副作用回避等に貢献できます
  3. 電解質異常がある場合は、禁忌の薬剤が存在する等のため、副作用回避等に貢献できます
  4. 抗悪性腫瘍薬において、骨髄抑制は頻発するので、好中球数や血小板数の把握は安全な薬物治療に貢献できます
  5. 血糖降下薬ワーファリンの副作用の早期発見等に貢献できます
  6. アルブミンが把握できれば、栄養状態を確認等だけではなく、他の検査値にも関与(補正カルシウム濃度やChild-Pugh 分類など)するため理解が深まります

項目ごとに簡単に解説

肝機能 → AST・ALT肝代謝の薬剤では禁忌に注意(例:パルモディアなど) /
また、薬剤性肝障害を引き起こす薬剤もある(例:カロナールなど) /
また、開始基準や中止基準にAST・ALTT-Bilが規定される薬剤もある(例:抗悪性腫瘍薬)

腎機能 →
 CREはそのままでは活用できず、Ccrに計算必要腎排泄の薬剤では減量考慮(例:ガスターなど) / 
また、薬剤性腎障害を引き起こす薬剤もある(例:NSAIDsなど) /
BUN÷CRE>10~20で腎外性(脱水など)の判断 / eGFRはCKDのステージ分類

電解質 → 電解質異常は禁忌や注意の薬剤が多数ある(例:低Na・低Kは利尿剤、高KはARB・アルダクトン、高Caはエディロールなど)

白血球 → 開始基準や中止基準に白血球数(WBC)好中球数(Neut/SEG)が規定される薬剤がある(例:抗悪性腫瘍薬)

血算 → 開始基準や中止基準にヘモグロビン(Hb)血小板(Plt)が規定される薬剤がある(例:抗悪性腫瘍薬)

生化学(その他) → PT-INRはワーファリンの効果確認 / HbA1cは血糖コントロールの確認 / Albは栄養状態の確認(例:イノラスなど) /

まとめ

私もまだまだ完全には理解できていないですが、

昔、先輩薬剤師に、点で見ずに、全体をみなさい!と怒られたことがあります

検査値のみで判断せずに全体像を見ること・時系列で考えることが重要なようです

また、患者個別の背景や併用薬で解釈に注意が必要な場合があります

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免責事項

*患者個別で対応は異なります。必ず医師や薬剤師など専門家の判断が必要です。

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